会長挨拶

第38回 日本循環制御医学会総会・学術集会 会長 林 哲也

第38回 日本循環制御医学会総会・学術集会
会長 林 哲也

( 学校法人大阪医科薬科大学 大阪薬科大学 循環病態治療学 教授 )

 第38回 日本循環制御医学会総会・学術集会を大阪で開催させて頂くにあたりご挨拶申し上げます。
 平成29年(2017年)6月16日(金)、17日(土)の2日間、大阪国際会議場において、「心血管リモデリングと循環制御:基礎と臨床」を学術総会のテーマとし、心血管リモデリングに関わる重要なテーマを多角的に議論したいと考えております。「リモデリング」という言葉は医学分野では組織再構築を表しますが、心筋梗塞後や心筋症における左室リモデリング、イオンチャンネルにおける電気的リモデリングから気管支喘息における気道リモデリングまで各種病態に関連する重要な変化として使用されています。いずれの病態においても循環制御に心血管リモデリングの十二分な理解とコントロールが必要と考えてこのテーマを選びました。
 私は現在、学校法人大阪医科薬科大学 大阪薬科大学循環病態治療学研究室で、動脈硬化と心不全に対する薬物治療学的研究と薬物性肝障害の新たなスクリーニングの開発に従事しています。研究生活の始まりは、大阪医科大学名誉教授河村慧四郎先生ならびにテキサス大学総長Thomas N. James先生のご指導による、心筋刺激伝導系と冠動脈化学受容体微細構造に関する基礎的な研究でした。その後、大阪医科大学附属病院臨床研究センター(当時は治験センター)にてセンター長や治験責任医師として臨床試験に携わる経験を通じて、循環器領域にとどまらず数多くの疾患について勉強させていただきました。
 このような経験から、臨床マネジメントには基礎的な知識やメカニズムの理解が必要であると強く感じました。そこで、今回の学術集会においては臨床と基礎のバランスを考え、数多くの重要なテーマから喫緊の課題を抽出し、臨床現場に役立つような意見交換をしたいと考えております。専門医の先生だけでなくコメディカルや学生の皆様にも喜んでいただけるよう努力いたします。六月の大阪は蒸し暑く思われるかもしれませんが、皆様の熱い議論で梅雨を吹っ飛ばし、食い道楽と評される大阪食文化を堪能して頂ければ幸いです。また、お時間があればUSJのアトラクションもお楽しみください。大阪にてお会い出来ますことを楽しみにしております。